補償業務管理士検定試験Wiki* なんでも掲示板

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共通問39 - 紫苑

2025/11/28 (Fri) 17:02:15

選択肢1と選択肢3で票が分かれています。

選択肢3は借地権や地役権の設定に伴って受け取る権利金に係る所得のうち、その金額が多額で「資産の譲渡」とみなされる一定の要件を満たす場合、その所得は土地・建物等の譲渡による所得として分離課税の対象に含まれ、文章は妥当であると思います。

租税特別措置法第31条の3と税特別措置法第33条の4の重複には条件が必要だと記載がありますが、その旨の記載がなくても、選択肢1の文章は妥当と判断されるのでしょうか。

どう思われますか?

Re: 共通問39 - ぴろり

2025/12/01 (Mon) 16:33:24

この設問の選択肢の1と3は、どちらが正解なのか深く調べてみると判断が少し難しいです。

選択肢1は、原則として重複で特例を受けることはできないので、妥当ではないと思います。
ただ、措置法第31条の3の法令解釈通達には「第33条の4との適用はない」という記述はなく(「第33条~第33条の3までの適用はない」という記述はある)、家屋や敷地が居住用部分と非居住用部分に分かれる場合、非居住用部分については収用等の特例を適用し、居住用部分については第31条の3を適用できる通達上の取扱いがあります。
https://www.nta.go.jp/law/tsutatsu/kobetsu/shotoku/sochiho/710826/sanrin/sanjyou/soti31/06.htm

選択肢3についてですが、借地権や地役権の設定に伴って受け取る権利金は原則として不動産所得です。
しかし、権利金が土地の時価の2分の1を超える場合は分離課税の譲渡所得になるといった判定もあるので、「権利金に係る所得は含まれない」という記述は必ずしも妥当とはいえないと思います。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/joto/3111.htm

それなので、どちらの方が妥当ではないのか難しいところですが、原則論でいえば個人的には選択肢1の方なのかなという気がします。

余談ですが…
補償業務管理士試験では「妥当なものはどれか」や「妥当でないものはどれか」という設問が多いのですが、これは「正しいものはどれか」や「誤っているものはどれか」と実はニュアンスが違います。
妥当なものとは、「他の選択肢がまったく間違いというわけではないが、その中で最も正しいもの(適切なもの)」という意味なので、「妥当でないものはどれか」という設問は原則として誤っているものが正解だと考えます。
ちなみに、この妥当と正しいの違いについては、以前に私が宅建を受験した際に買った参考書に書かれていました。
数学の答えのように絶対的に正解が一つしかないものは「正しいものはどれか」という設問になりますが、まれに例外もある内容の場合は「妥当なものはどれか」という設問になることが特に資格試験では多いように思います。

Re: 共通問39 - 紫苑

2025/12/02 (Tue) 08:37:05

成程です。

丁寧な解説有難うございます。
まだまだ勉強不足で知識量もさることながら、判断が難しい文章が沢山あります。
試験問題は曖昧で煩雑に感じてしまう文章があり、難しいです。
今後も精進してまいります。

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